隠しファイル(かくしふぁいる)
英語:hidden file
隠しファイルとは
- 通常は見えないパソコンのファイルやフォルダ
- 非表示設定を解除すれば見れるようになる
隠しファイルとは、通常の方法では表示されないパソコンのファイルやフォルダのことです。
特別な操作をしないと見えないようになっているだけなので、隠しファイルの存在を知っていればコマンドで操作できたり、非表示を解除することもできます。
意図的に隠しファイルにして、他人に見せないようにする場合もありますが、通常はユーザーが間違って削除や移動しないように、システムによって最初から隠しファイルにするものが一般的です。
隠しファイルが必要な理由
隠しファイルが必要な理由は、システムファイルやソフトの設定ファイルなど、ユーザーが操作する必要がない重要なファイルを誤って削除しないようにするためです。
他にも、多すぎるファイルを隠して整理したり、簡易的なセキュリティやプライバシーのために隠しファイルにすることもあります。
特に、共用でパソコンを使っている場合などに、簡易的に自分の使っているファイルやフォルダを隠しておきたいときなどに便利です。
※隠しファイルは簡単に表示することができるのでセキュリティを高めたい場合には、暗号化やパスワードを付けるなどの工夫が必要になります。隠しファイルは、あくまでも簡易的な方法と覚えておくといいでしょう。
Windows10の隠しファイルの操作
以下ではWindows10で隠しファイルを作成、表示する具体的な手順について紹介します。
隠しファイルを表示する
Windows10で、隠しファイルを表示する方法はファイルのプロパティから簡単に設定することができます。
1.隠しファイルのあるフォルダを開く
2.フォルダの表示タブから、「隠しファイル」のチェックを入れる
3.隠しファイルが半透明で表示される
※隠しファイルがデスクトップにあるファイルの場合は、エクスプローラーから開けます。
隠しファイルを作成する
隠しファイルの作成は、ファイルのプロパティから簡単に設定することができます。ファイルだけでなくフォルダも同じ手順で隠しフォルダにすることができます。
1.隠しファイルにしたいファイルを右クリック
2.メニューから「プロパティ(R)」を選択
3.プロパティの全般タブの属性から隠しファイル(H)のチェックを入れる
4.「OK」または、「適用」をクリック
これで通常のファイルが、隠しファイルになりました。ファイルを見ると一瞬だけ半透明になって、そのあと消えることが確認できます。
隠しファイルを削除するには
隠しファイルは、通常の状態では見えなくなっているので、そのままでは削除はできません。隠しファイルを削除する方法は以下の2通りの方法で行います。
- 隠しファイルを表示させてから削除する
- コマンドプロンプトから削除する
隠しファイルを表示させてから削除する
一般的な隠しファイルの削除方法は、隠しファイルを表示させてから削除する方法です。隠しファイルも見えてしまえば、削除や編集の操作が可能です。
一般的な隠しファイルの削除方法は、隠しファイルを表示させてから削除する方法です。隠しファイルも見えてしまえば、削除や編集の操作が可能です。
- 隠しファイルを表示する(隠しファイルの表示を参照)
- 右クリックや[delete]キーなどで該当のファイルを削除する
コマンドプロンプトから削除する
コマンドプロンプトから隠しファイルを削除する場合は、ファイルを表示しなくとも削除が可能です。以下のように操作して削除してください。
コマンドプロンプトから隠しファイルを削除する手順
- コマンドプロンプトを起動する
- 隠しファイルのあるフォルダーに移動
- 以下のコマンドで隠しファイルを削除
del /ah [ファイル名]
例としては、c:\>del /ah test.txt のように使います。
関連用語
隠しファイルは、[コマンドプロンプト]を使用して表示や操作が行われることが多いです。
コマンドプロンプト
隠しファイルの表示や操作に失敗すると、特定の[エラーコード]が出ることがあります。
エラーコード
隠しファイルも一種の[ドキュメント]であり、特定の情報を保存しています。
ドキュメント
まとめ
隠しファイルとは、通常の状態では見ることができないファイルやフォルダのことです。パソコン(WindowsやLinuxなど)の他に、スマホでも隠しファイルを作成することができます。
プロパティからファイルの属性を変更するだけで、隠しファイルを作成できますが、知っていれば隠しファイルは表示が簡単にできるのでセキュリティ目的では使用は推奨されません。
あくまでも簡易的なプライバシーやセキュリティの方法です。